あざなえる禍福の黄色いリボン

桜田淳子にまつわる個人的なもろもろを垂れ流すページ

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はじめての…

まずは、私が桜田淳子ファンとなったきっかけから記そうと思う。

実は、最初の頃の印象は、はなはだ芳しくなかった。
彼女が14才でデビューした1973年2月に、私は生意気盛りの小学五年生。エンゼルハットにときめいたりはしなかったし、クッククックなんてガキっぽいと思い、「この花は私です」に鼻白んだ。

転機となったのは、私が中一(74年)の12月、ラジオで耳にした「はじめての出来事」。このメロディーに、一目惚れならぬ一聴惚れしてしまったのだ。

実績としても、この曲は彼女唯一のオリコンNo.1ヒットとなる。さらに、続くシングル「ひとり歩き」も「はじめての出来事」以上に素晴らしい曲だった。
そしてまた、この一年間(74年末~75年末)は、彼女の容貌が最高に輝いていた時期でもあった。

…まあ、それは私の主観である。しかし、その直前ではまだ子供っぽさが抜けず、76年に入る頃は妙にぽっちゃりしてくる。後に、淳子嫌いのクラスメート数人からも「あの頃は確かに可愛かったよね」と言われたし、割と一般的な感想ではないかと思う。

ここで、YouTubeから当時の映像を。75年夏の「十七の夏」。



口パクだし、服装も髪型も時代を感じさせるけれど、今見ても大変に魅力的な顔かたちと思うのは、ひいき目だろうか?

閑話休題。

最高の曲と最高のルックス。
その奇跡の巡り会わせによって、75年は桜田淳子が席巻した。人気、売上とも女性歌手ではNo.1だったはずだ。

というわけで、その年に私が彼女に転んだのは、いたって普通の、ありきたりなことだったろう。
ただ、少しばかり回りと違っていたとしたら、若干凝り性ゆえ、中坊のくせに芸能雑誌を買い漁ったことだろうか。
月刊明星、月刊平凡、近代映画、スターランド、さらに週刊の明星&平凡、週プレ、パンチ、はては女性セブンや女性自身まで。小遣いではとても足らず、「弁当はいらないから」と言って、代わりにせしめた昼食代を犠牲にし。

そして、それらの記事を読み込むうち、生身の彼女が自分の中で焦点を結び始めた。

そんな媒体が当てになるか?と問われれば、無論、提灯な作文ばかりなのは間違いない。特に月刊誌の方の、万事綺麗ごとなまとめっぷりはすさまじい。それに、彼女自身、事務所的な公式見解は頑なに守ろうとする人でもある。
ただ、それでもすり抜けてくるもの、最大公約数的に浮かび上がるものがあるのだ。さらに、別の人の記事の中で、彼女に言及したリする部分が重要だったり。

桜田淳子といえば、恵まれた境遇の元、日のあたる道の真ん中を行く、快活で自信に満ちた少女…というのが、当時の一般的なイメージと思う。
しかし実際には、人気に実力が追いついていないと思い詰め、もがき苦しむ、葛藤の人だったのだ。

彼女のパーソナリティをいくつか箇条書きしてみる。
・幸福な家庭の末っ子の典型で、願望が充足されないことへの耐性が低く、負けず嫌い。
・自分のパフォーマンスで他人を喜ばせることに幸せを感じる、根っからの表現者。
・自分が他者からどう見えているか、どうにも気になってしまう性格。誤解されること、驕りたかぶっていると思われることに耐えられない。
・心理学で言うところの超自我(倫理我)が非常に強い人。正しい、またはやるべきと信ずることから外れるのを生理的に嫌う。

勝ち気かつサービス精神旺盛かつ自意識過剰かつ生真面目で責任感が強い人間が、自分は理想からほど遠いと自覚していた…ということ。それは必然に、何ごとにも一所懸命に、努力で克服しようとする強い動機づけを生む。
けれども、それが往々にして空回りし、いまひとつ報われない感がつきまとった。

そのもどかしさが、どうにも切なく、愛おしく、また、私も当時ナイーヴ(笑)なお年頃で、上記の点でいくつか共感する所もあり、75年をピークに人気が下降線をたどるにつれ、むしろ「応援せねば!」とますます入れ込んでいった。

単純な好き嫌いの次元を超え、私にとって桜田淳子が特別な存在となってしまった、これが経緯である。
…まあ、勝手な思い込みは多分にあったろうけれど(笑

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